衝撃的で上手くいかなかった東大卒の弁護士の卵との交際【司法修習生との下世話な話】

ある日の飲み会

私が25歳の時、女友達が主催した合コンのような飲み会がありました。

15人くらいの大勢の飲み会で、私はどんな人が来るかも知らされず女友達に誘われるまま参加したんです。

女性陣は私の女友達だけで、だいたい男女半数ずつだったと思います。

その飲み会に参加している男性陣は、弁護士さんと弁護士の卵の司法修習生でした。

弁護士さんの中には確か既婚者もいて、ざっくばらんな飲み会といった雰囲気でした。

ちなみに、この日の女友達は中高一貫の女子高の同級生で、お金持ちのお嬢様も多かったです。

その頃、その女友達はみんな、医師や弁護士、社長など高収入の男性とお付き合いしている人が多かったんです。

でも、私は恋愛下手だったので友達に誘われて飲み会に呼ばれても、なかなか彼氏ができない悲しい時期を送ってました。

女友達は可愛くて綺麗な子が多かったんですが、私は劣等感の塊みたいになってたので、男性に対しても消極的でした。

私は弁護士バッジを付けた人を初めて見たので「なんかすごい飲み会に来ちゃったな」と思いました。

飲み会での出会い

その飲み会で、ちょうど隣になった男性がいました。

その男性は、司法試験に合格した司法修習生で、年齢は30歳、身長は180cm以上、色白、細見な体型でスタイルの良い男性でした。

髪型は真ん中分けで大食いのジャンボ白田さんに似てたので、ここからは「白田さん」と呼びますね。

司法修習生というのは、司法試験に合格したあと裁判官・検察官・弁護士になるために希望した勤務地で、それぞれの機関をまわって働きながら勉強をしてるそうです。

私の隣に座った白田さんは、東大卒で、司法修習生の中では年上だったのもあって、白田さんは他の司法修習生の方から気を遣われている印象でした。

その日は、みんなで会話したり白田さんと2人で会話したりという感じでした。

2人での会話中に、白田さんが学生時代どんなことを勉強してたかとか、興味があることなどを話してくれて、賢くて勉強好きな人なんだなって感じました。

みんなでもワイワイしていてお酒も入って打ち解けてきたので、また今度みんなで飲もうっていうことになったんです。

2回目の飲み会

司法修習生3人、女友達2人と私を入れて3人の合計6人で「また飲もう」という話になったので、すぐ次の週にまた飲むことになりました。

2回目の飲み会には、白田さんと、28歳の慶応卒で検察官志望の男性、26歳の早稲田卒の弁護士志望の男性が参加していました。

司法修習生は希望した勤務地で修習するので、地元じゃない人も多く、司法修習生同士や弁護士さんなどと一緒に飲みに行くことが多いそうです。

2回目の飲み会でも、私はまた白田さんと隣同士になりました。

白田さんは、あまりお酒は強くないそうですがその時は結構飲んでました。

また、白田さんが言うには、昔から勉強が得意で何の苦労もなく東大に入れたそうで、すごいなって思いました。

それでも司法試験は苦労したそうですが絶対に弁護士になれると思ってたと言ってました。

日本で1番難しい試験に合格できると思えるって、どんな思考回路なんだろう、私とは全く別世界の人だって思いました。

でも、東大での学生時代の話や弁護士になることを決めたキッカケなんかも話してくれたので白田さんに興味が湧きました。

白田さんは、頭の良すぎるせいか「僕、頭がいいから何でも知ってます」「何でもできるから」っていう感じのちょっと鼻につくような話し方はしてたんですよね。

多少の違和感は感じつつも、白田さんのことを「まぁ、悪い人じゃないしな」と思い直しました。

2回目の飲み会で口説かれてる?

酔ってきた白田さんは私に向かって、しきりに「僕は身長が高いから、身長が高い女性がタイプなんだよ」と言ってきました。

僕には身長高い方が釣り合うでしょ?女性の身長が低いとキスする時とか大変なんだよ」と言ったり…。

白田さんの勉強ができることを鼻にかけてる感じが少ししたのと、女性のタイプを露骨に言ったりするところに私も少しずつ違和感を持つようになっていました。

だけど、白田さんが私のことを気に入ってくれてるみたいで、それが嬉しいのもあって、自分の感じた違和感に気付かないフリをしました。

飲み会の帰り道、途中まで送ってくれるというので送ってもらっていると、白田さんに告白されたんです!

気になるところはあったんですけど、白田さんって私にとってはその当時初めて出会うタイプの男性だったので付き合ってもいいかなと思いました。

それに付き合ってる人もいなかったし、告白をちゃんとしてくれたのも嬉しかったので「いいのかな」と思ってOKしてしまいました。

告白を受けた時の私の心境

私もちゃんと働いていたんですけど、そんな高学歴でもすごい職業でもなく、恋愛も下手で自分が何にも取り柄がない気持ちでいました。

周りの女友達はすごい職業の人とお付き合いしてて、私はモテなくて…と自己肯定感も低かったです。

なので、こんな高学歴で将来も有望な男性が好きと言ってくれてるんだから「この告白は受けないと!」と感じてました。

やっぱり男性を職業で見てしまってたんですよね、恥ずかしい話。

その当時の私は、自分に自信がないから、自分がまるで空っぽで何の取り柄もないみたいな気がしていました。

なにも人に誇れるようなものが自分にないから、彼の仕事がすごいとかそういう分かりやすいものにすがっていたような気がします。

その時の女友達は、みんなキラキラしたモテる人ばかりだったので、私もすごい人と付き合ってないと友達に言えないという気持ちもありました。

それに、こんな私のことを好きと言ってくれるなんてありがたいし、もうこんなことないかもしれないとも考えました。

自分が好きというより、すごい男性に好かれなくちゃと表面的なことにとらわれていたんです。

彼とのお付き合いって微妙

白田さんとお付き合いすることになって、何度か食事デートを繰り返しました。

食事デートの最中は、白田さんの話を聞いてることが多かったです。

ときめくというよりは、すごい人と付き合って私は舞い上がってる感じで…。

それに、彼氏ができて単純に嬉しいという気持ちもありました。

白田さんは自慢も多かったので、会ってる間ちょっと嫌な気持ちになることもありました。

まだ、この時は彼とデートの帰りに手を繋ぐぐらいの関係でしたが、手を繋いでドキドキするっていう気持ちには、なぜだかなれませんでした。

次のデートの帰り道、彼が欲情

付き合ってから2か月くらいが経った頃、何度目かのデートをしました。

その日は2人して食べて飲んで結構な感じで酔っ払い、帰りに白田さんが一緒に歩いて送ってくれたんです。

周りに人がいない場所を歩いている時、急に白田さんが黙ったと思ったらガバッと抱きついてきてキスをされました。

そして、抱きつかれながらオッパイも揉まれて、「ずっと揉みたかったんだ」と言われれました!

そういうことを露骨に口に出して言うところが、なんか嫌な感じがしました。

そして、ずっとオッパイを揉んでて彼がムラムラしたのか止まらなくなってくると、彼のアソコがおっきくなってるのが分かりました。

彼がキスをしながら、私の太ももにアソコを押し当ててきたからです。

さらに、「僕のすっごい大きいんだよ。ぜったい試した方がいいよ」と言われたんです。

私は心の中で「え?そんなこと自分で言うの?怖い!」ってなって、ドン引きしてしまいました。

それに、「アソコが大きかったら、ぜひエッチしましょう。ってなるもんなの?」と私は心の中で疑問が生まれます。

でも、そんな私の心の声のまま言うワケにはいかないので、彼には「そうなんだ」とアッサリ言ったんです。

それでも彼は「元カノとかにも大きいってビックリされたりしたんだよね。」と言ってきたり。

「大きすぎて入らない、絶対に無理って言われるくらいのサイズだから!絶対に1回は見といた方がいいって!」とか、まだまだ言ってきました。

「僕みたいに高学歴で弁護士だし、将来も約束されてるうえにアソコも大きいなんて、付き合って良かったね!」

「僕って背も高いしイケてるから、みんなに自慢できるでしょ。」って言われたんです…。

私は本当申し訳ないけど「気持ち悪い… なんでそんなに得意げなの?自慢がすごすぎるし。こんな彼のことは友達に言えない!」と心の中で思いました。

この時、私は何とかしてこの場をおさめないとって思いました。

でも相手の気を悪くさせてもいけないと思い、やっと私の口から出た言葉は「本当すごいねー。でも私、そんなこと言われたら恥ずかしいし。」と、そう言うのが精一杯でした。

それでも白田さんはさらに続けて、「びっくりするくらい大きいから絶対試した方がいいって。1度は経験しとかないと後悔するよ?! 」と言ってきました。

私は心の中で「あなたと付き合ったことを、いま後悔してます」と思ったんですよね…

私は彼にちゃんと「ここは道端だし、遅い時間だし、もう帰ろうね。」と言ってそそくさと帰りました。

家に着いて、とりあえずホッとして、彼と今後どうしよう…と思いました。

もう好きという気持ちではなく、完全に彼への気持ち悪さを感じていました。

でも、これで別れたら理由もバレバレだし失礼かなと考えたりもしました。

それに、私もせっかく有望な彼とお付き合いできたのに、2か月ぐらいで別れたら、あっという間すぎて友達にも言いにくいなと思いました。

こんな気持ち悪いこと言われたなんて口が裂けても友達には言えません。

でも理由を言わなかったら、友達から「絶対有望な彼なのに何で別れたの?」とすっごく聞かれると思ったので、いろいろ悩みました。

彼に後味の悪さを感じつつも、この時点ではまだ別れを切り出せずにいました。

それからしばらくして、またデートに誘われました。

彼との別れは突然に

次のデートも夜に食事へ行きました。

その日は、小雨がパラパラしていたけど、傘を差すほどでもないくらいでした。

待ち合わせ場所で会うと、彼は少し気まずそうな感じでした。

たぶん、この前のエッチのお誘いを無下に断ったことと、白田さんはエッチな気分が止まらない感じになっていたのに、私がそそくさと帰ったからかなと思いました。

お店で飲んだり食べたりして、いろいろと話しましたがそんなに盛り上がらないままでした。

もともと完璧主義でかっこつけたがりの彼は、仕事のことなど出来る男だという感じで話していたので、私は相槌が多かったんです。

それからしばらくして、食事もすませてお店を出ました。

お店を出ると、もう雨は止んでたけどアスファルトは濡れてました。

2人並んで歩きだした途端に、白田さんがスベッて歩道で派手にすっころんだんです!

見事な転倒で、ツルっとすべって体が宙に舞う感じでお尻と背中からドスンと落ちてしまいました。

この時、仲良しカップルなら「もう大丈夫~?」とか笑いながら言って手を貸したりするじゃないですか。

でも、そんな冗談にできるような雰囲気じゃなかったんです。

私は「大丈夫?」と声をかけました。

でも、いままで完璧だった彼は、恥ずかしさからか、すごく痛いはずなのにサッと立って何事もなかったかのように歩き出しました。

私は彼のそんな「転んでませんけど?! 」って感じの態度をみてしまって、何も言えませんでした。

いま思うと、そんな転んだことよりも「僕のアソコ大きいんだよ」と言える方がよっぽど恥ずかしいと思いますが。

なので、私もその後は転んだことには全く触れず、その日は帰りました。

なんとなく2人の間に、もっと気まずい雰囲気だけが残りました。

白田さんとはそれから数日後、電話で話すことがあって、ちょうど彼が風邪を引いていたんです。

その時は「大丈夫?」と聞くと「たぶん大丈夫」と言われました。

でも、一人暮らしだしと心配になり、「スープか何か持っていこうか?」と私は言ったんですが、彼には「放っておいてほしい」と言われました。

もう、お互いに気まずさもあったし、上手くいかない雰囲気が2人の間にはありました。

彼のプライドはエベレスト並みに高かったのに、2回もプライドを傷つけるようなことになってしまい、変な気まずさだけが残ってしまいました。

そして、それきり彼とは自然消滅のような形でお別れすることになりました。

もう本当お互いギクシャクしてしまったんですよね。

この経験から学んだこと

私は当時、自分にぜんぜん自信がなかったんです。

自己肯定感が低いと自分にないものを他人に求めようとするところがあるなと感じました。

自分が好きかどうかより、男性の条件ばかりを気にして、自分の気持ちを大切にできていませんでした。

また、彼が話す言葉の端々に「上から目線」を感じてたのに、自分が感じてた違和感をあえて見逃したんです。

私は、お互いに敬意を払えたり、思い合える気持ちが大切だと思ってたのに、お互いにそういう気持ちを持てない相手を選んでしまいました。

友達からどう思われるかに自分で振り回されてて、そんなに私のことなんて気にしてないと思うんですけど自意識過剰でしたね。

また、彼が「上から目線」でも気にならないという人はいると思うけど、私は気になるタイプだったんですよね。

私がどんな男性を本当に好きなのかということについて考えたこともなかったので、お互い相性がいいのかも分かってませんでした。

お付き合いして良い経験にはなりましたが、自分がどういう男性を好きなのかをきちんと考えてたら良かったんじゃないかと思いました。

それに、お互いに大事と思える部分や嫌だという部分など、ここはお互いの価値観が合ってほしいというところが、一致してるかどうかをみるのもいいのかなと思います。

もっとお互いに冗談を言ったり、距離を縮めないといけなかったのに、心を許して会話することもできていなかったように思います。

それに、まだ25歳くらいだった私は男性の露骨な性的表現に慣れてなくて、拒否反応を示しちゃいました。

私も、いまなら「え?どれぐらい大きいんだろう。ちょっと興味あります!」って思えたかもしれないですけどね。

エッチのお誘いって男性もナーバスになってる部分だし勇気を出して言ってるはずだから、断る時は気を付けないとその後の2人はギクシャクしてしまいます。

優しいところもある彼だったんですが、自分に自信がありすぎる男性は当時の私には向いていないようでした。

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